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株式会社ウェックス静岡県熱海市の総合防災会社

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ワークショップ形式での安全対策MTG

お知らせ

こんにちは、ウェックスの渡辺です。

先日初めての経験になりましたが、副業を受け入れている企業事例としてnews every.しずおかのTV取材を受けました。おおばこオフィスの柳井さんとの取り組みなので厳密には副業という枠には収まらないかもしれませんが、コンサルに依頼するのでもなくシステム制作を都度発注している訳でもありません。社員目線に立って必要な仕組みを一緒に構想するところから取り組んで頂いている点は、当社のみならずこの業界としても新しい試みではないかなと感じています。

放送は明日2月12日(金) 18:15からです。おそらく自分たちはほんの僅かな時間だけですが、社内の様子や柳井さんと開発したシステム画面なども紹介されると思います。もしお時間が良ければ見て頂きたいなと思ってます。

さて今回は消防設備業界で激震が走った二酸化炭素消火設備の死亡事故を受けて、社内で安全対策について話し合った内容に触れたいと思います。

二酸化炭素消火設備の死亡事故が発生

経済産業省のページでも注意喚起されていますが昨年末12月22日に愛知県名古屋市のホテルの機械式立体駐車場で1名が、先月1月23日は東京都港区のビル地下1階駐車場内で2名もの方が亡くなりました。特に直近で2名亡くなった方はどちらも消防設備士、同業者であった事が衝撃的でした。

二酸化炭素消火設備は常時人が立ち入らない立体/地下駐車場といったガソリン火災発生時に消火困難な場所や、ボイラー室や電気室、サーバールームなど消火活動で多量の水が使用される場合の「水損」による被害を無くしたい場所にも採用されています。酸素濃度を低下させる「窒息消火」をもたらす設備ですが、高濃度の二酸化炭素は人間が吸い込むと中毒状態になり最悪命を落とします。※他に安全性が高い消火ガスもありますが割高なのが実状です。

この消火設備は起動スイッチを押す手動起動、複数の熱センサー感知による自動起動といった方式がありますが、いずれもノータイムで起動はせず最低20秒間はアラートを出し続けます。点検の仕方についても言えますが、正しい対処法が徹底されていれば事故は未然に防げるのです。

勉強会の実施とワークショップ

絶対に同じような事故を発生させない為に、現場担当メンバーに2時間半ほど時間をとってもらい、まずは自分が講師になって二酸化炭素消火設備の安全対策について勉強会を開催しました。既に消防庁からも警告・注意喚起されており、対策とやるべき事が明確になっているので、お客様と自分達を守る為にもこれから徹底をしてもらいます。

従来より勉強会を毎月実施していたものの、インプット中心で自分達はどうするかというアクションを考える事はなかなか実践できていませんでした。身近に起こりうる問題ゆえにガンガン自発的に意見が出る環境をつくりたかったので、見切り発車的に初めてワークショップ形式を実践してみることにしました。

大まかな流れとして2チームに分けて時間を決めてそれぞれ別会場で話し合ってもらい、最終的に管理職の前で発表してもらう流れにしました。四角い付箋に1枚に1事項を書いてもらいお互いの話を否定しないでまずは受け入れることをルールとしました。

初めての試みだったのですが、思いのほかポンポン意見が出て活発な話し合いの場になりました。「このメンバーここまで考えてたんだ」という気づきがあったり、チームごとの発表ではまだ入社間もない新人の子が自ら発表者に名乗り出たり、ポジティブな要素が多かったのはとっても良かったです。

ワークルールの策定まで落とし込む

もう10年以上前になりますが、前職のIT企業時代には日々忙しい毎日で自分達を奮い立たせるように、よく耳にしてた言葉がありました。「必死に仕事をしたって死ぬわけじゃない」と。仕事とはいえ業種も変われば全く当てはまらない事もあるなとつくづく感じています。

建設業とビルメンテナンス業の両業界にいる我々にとって、誤った対応やケアレスミスで命に係わる事は本当に少なくありません。この数か月間で起きた二酸化炭素消火設備の事故を風化させない為にも、今回学んだ事、自分達で考えた事を徹底できているか見直していかなければならないと考えています。安全対策に関して具体的なワークルールを定めて浸透させていく必要性を強く感じました。

9月に組織変更があってから変化続きの毎日ですが、しっかり地に足をつけながら進んでいきたいと思います。

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