ウェックス第2期目のスタート(創業33期目)
ウェックスの渡辺です。早いもので昨年の9月に社名・代表者変更してからもう1年が経ちました。コロナ禍の先行きの見えない中で新たなスタートを切ってから本当に色々な事がありましたが、日ごろからご愛顧頂いている皆様のお陰でウェックス第1期目は堅調なスタートを切れました。未だにコロナ禍の世の中ではありますが、社内のワクチン接種も進んできています。前を向いて行かねばなりませんね。
今日はウェックス2期目、これから取り組むことについて触れていきたいと思います。
社員育成/品質向上
まずは入りたての新規加入メンバーの育成を進めていきます。業務品質の維持・向上が最優先です。今期から役員を含めて総員17名の会社になりますが、新加入メンバーは業界未経験者も多く、知識も経験も向上させる必要があります。
新メンバーは業界未経験とはいえ、とても魅力的な方たちです。勤勉で誠実なマインドを持つ第2新卒の若手社員、伊東で有名なガス会社の配管工事部門からの転職者、消防設備士でありながらプログラミングができる者など様々です。残念ながら私的な理由で会社を去っていったメンバーもいましたが、逆に中途採用で経験豊富な人材も加入し、当社の人材層をより厚くしてくれています。(現在は人員充足して中途採用を一旦ストップしています)
知識や技術、顧客対応やサービス面を学んでいく為に隔週土曜の夕方は鍛錬の場を設ける事としました。座学だけでなくロープレや工事研修など個々の成熟度にも合わせて大幅な成長を目指します。
BCPの策定と運用
熱海の大規模土砂災害を受けて、火災予防を主体とした消防設備業にできる事の限界を感じました。年々火災件数は減少傾向が進んでいる中、水害・土砂災害は逆に増加傾向にあります。多種多様な自然災害の被害を未然に防ぐ事、最小限に留める為の活動であったり、災害発生後に各自が行う事を明確にした事業復旧の計画(BCP)づくりは特にこの熱海においては重要視されてきていると感じています。
当社のお客様である建物の防火管理者・防災管理者の皆様にこのような総合的な災害の備えを広めていく為にも、まずは自分達がそれら活動を研究、あるべき姿を追求していく姿勢をつくらなければなりません。当然新しい試みには相応のエネルギーが必要ですが、業務を遂行しながら既存メンバーに任せるのは仕事量としても推進が難しく、新たに企画・開発部門として新メンバーを迎え入れる事にしました。防災における専門家ではありませんが、自走型でミッションに取り組める方であり、当社では初めてリモートワーク主体で僕と共にBCPを策定して運用化していきます。
防火防災WEB管理台帳の普及促進
以前のブログでも触れていましたが、アナログなこの業界でも行政/所轄消防への申請は電子化されていき、近い未来には実用化されていきます。デジタル庁の発足が更にこのフローを決定付けていますね。消防設備業界でも紙媒体での申請形式は今後無くなっていきますので、様々な申請書類や修繕履歴、日々の防災活動を集約するデータベースが必要になるでしょう。
消防行政は所轄の地域で対応差があるものの、東京消防庁の対応にならっていくのが原則です。とあるタイミングで全国的に一斉適応されていく可能性もあると思いますし、そうなってから準備を進めるのでは後手を踏みます。
当社が防火防災WEB管理台帳の運用を開始して既に5か月ほど経ちますが、既に日常の運営にフィットしてきています。システムの導入、運用方法で社員への負荷がかかる事もありません。我々の提供する付加価値としてより広域に広めていきたいと考えています。
従来の消防設備業から変化し続ける
消防設備業(点検/工事)の会社は建築業界ではよく「防災屋さん」と言われる事がありますが、実態としては「火災報知器屋さん」、「消火設備屋さん」であり、防災という広い概念を含む言葉で表現されるにはあまりにも限定的であり、言葉ばかりが一人歩きしてしまっている印象を持っています。
消防設備業は法律で定められた安定的な仕事だと主張する方も多いですが(実際、コロナ禍でも需要は大きく変動していない)、今後技術の進歩も相まって社会的な存在価値が薄まれば、法律が緩和される可能性も十分にあると考えています。
消防設備のプロとしてより研磨していく事はとても大事な反面、火災予防の消防設備だけに視野を絞ったり、従来通りの業務フローを維持していく事は、世の中への貢献度は下がっていく一方です。ウェックスが本当の意味で防災屋として地域に必要とされる会社となるべく、今期はとても大事な一年となります。
コロナがもたらした目まぐるしい変化が起きている今、当社は2期目を迎えますが、経営理念と経営方針を掲げた事は本当に良かったと思っています。困難な状況でもブレることなく前を目指していけます。
皆様、これからもウェックスをよろしくお願いします。