有限会社ワタナベ電気防災は株式会社ウェックスになりました
こんにちは、ウェックスの渡辺です。
本日をもって有限会社ワタナベ電気防災は株式会社ウェックスとなりました。代表取締役も交代となり、今日から私が務めさせて頂きます。
以前からこの構想を練っていましたが、本格的には半年前から準備を重ねてきて、社内外を問わずたくさんの方にご協力いただきました。初めての経験で至らない事だらけでしたが、皆さんが真摯に向き合ってくれてここまでこの日を迎えられました。本当にありがとうございます。
有限会社から株式会社への組織変更、そして社名を変更する事は兼ねてからの要望でしたが、決して平坦な道のりではありませんでした。
社名変更の経緯
実際のところ創業者であり父親でもある現会長から、社名を変更する事はずっと反対されてきました。
平成元年からスタートした有限会社ワタナベ電気防災はおかげさまで少しずつお客様に認められ、規模を広げながら今日に至りました。長年のお客様や当社と付き合いのある方々からは当社の事を「ワタボウさん」や「ワタナベさん」と言って頂いています。会社が認知されて皆さんに浸透していくのは本当に大変な事でしょう。
この状況を踏まえてなぜ社名を変えようとするのか、現会長とはこれまで何度も議論してきました。あらためて創業者が築き上げてきた実績や認知を無下にしたり、リセットするようなことは全く考えていません。
私が代表者となって組織改編をするタイミングで、会社が持っている大切な価値観を表明したいと考えていました。
ワタナベ電気防災の創業
創業時の状況
平成元年9月、電気工事会社のサラリーマンだった現会長は、務めていた会社の待遇や方針が自分にそぐわないと感じ、起業する道を選びました。
有限会社ワタナベ電気防災の設立。そして当時からウェックというサブネームを名刺やユニフォームに掲げて展開していきます。
WEC(Watanabe Electric Calamity)
社名を英語表現にしたシンプルな表現であるように、31年前創業した会社には経営理念や経営方針などの概念はありません。自らの決断を肯定する為に、そして家族を養っていく為に、ただただ毎日必死に働いていたと聞いています。
たった一人で始めた会社ですから当時の会社を運営する資本も、社会的な信頼もない中で過ごしてきた日々は今の環境とは全く異なります。こんな過去があるから今があるのだと、肝に銘じていかなければならないですね。
働く仲間が増えて
創業から数年して従業員を雇用していきましたが、環境が整っていない中で働くのは本当に難しかったのだと思います。多くの社員は数年短い期間で辞めていったそうです。
そんな過去を経験しているからでしょうか、現会長は常日頃「お疲れ様」、「遅くまでありがとう」といった言葉をよく口にしています。一緒に働く仲間がいてくれることがどれだけ有難い事か、その身に刻んでいるのだと。そうして従業員を大切にする意思が勤務体制や給与面にも反映され、いつしか従業員が定着してきました。
働く仲間が増えた事で日々の業務にも安定感が生まれていき、しっかりと業務を遂行できる足場が固められました。今期から部長職を務める2人は20年以上の勤務を経ており、私が入社した10年前は7人だった従業員は現在15人となりました。創業期とはもう違う環境になってきています。
より多くのお客様に貢献できるようになってきた
消防設備業は主に点検と工事から成り立っており、それぞれに特化する会社もある中で当社は創業からどちらの業務も請け負ってきました。規模の大きな物件になるほど人員が必要になりますし、担当者の知識・技術・コミュニケーション能力など質の部分も問われてきます。
人材基盤が整う事で当時は請け負うことができなかった規模の点検、大規模で多品種におよぶ工事も自社で行う事ができるようになり、悔しながら依頼をお断りする事も減りました。保守点検契約を締結しているお客様も8年前にきちんと統計を取り出してから毎年純増を続けてきています。
ワタナベ電気防災からウェックスへ
会社の価値観を明確にしたい
会社が32期目を迎えて私が代表になる事が決まって、必ずやらなければならないと考えていた事があります。この会社がまだ掲げられていなかった経営理念と経営方針を定める事です。その為に過去から現在に至るまで会社が大切にしてきた価値観を洗い出していきました。
創業者の親族が経営を引き継ぐ会社は本当に多く存在していますし、当社も実際にそうです。でも私はこの会社がその創業一族の為に存在しているのではなく、働く仲間を大切にする文化とお客様への貢献、それが巡ってこの地域の発展に繋げられれば最高に意義があると考えています。
「人の為を 世の為に」
「人=従業員・お客様」への貢献が「世=地域・社会」をより良くする、価値を循環できる組織でありたいと考えました。
そして、会社の社名もこの価値観を反映したものでありたいと。
WECSの由来
新社名であるウェックスは過去から現在に至るまで大切な4つのキーワードで構成しました。
W ワタナベ電気防災 → 今を築いた先人への感謝
E employee → 従業員への感謝/働きやすい環境づくり
C client → お客様満足の追求
S society → 地域社会への貢献
最終的には現会長にも認められ、社名を変更する事に至りました。
新しいステージへ
コロナウイルスで未曾有の不況になり、世の中が一変した時代からこの会社は新たなスタートを切ります。1年後、または3年後に世の中がどうなっているかはもはや誰にも分からないと思います。
そんな時代だからこそ、自分達がどうあるべきか。
掲げた理念を実現していく為に突き進んでいきたいと思います。
皆様、これからもどうぞ宜しくお願いいたします。
株式会社ウェックス 代表取締役 渡辺 淳司